サワディーカー。
医療大麻について聞かれる機会が増えて来ました。
カルフォルニアにあるオンライン大学で“ Budstander ” バッズテンダーの資格を取得し、バンコクで医療大麻の処方を受け治療中の私なりにまとめてみようと思います。
目次
タイ・バンコクの医療大麻とは?
医療大麻とは、大麻を医療で使用する生薬療法。
世界各地の伝統医学で多くの生薬を使用していますが、タイは伝統医学では大麻は昔から使用されていた身近にある生薬。
嗜好用としては違法ですが、伝統医療では使用されていた生薬のため、日本よりは危険な薬物などというイメージはタイの国民はそこまでないのかもしれません。
タイは医療用と研究用での大麻が2018年の12月25日クリスマスに正式に合法化されました。
タイの医療大麻は、主にオイルが主流となります。

アメリカやカナダのようなバッズと言って花穂そのものを処方というスタイルではまだありません。
花穂そのものが処方される未来はタイもありそうですね。

タイで日本人は医療大麻を処方される対象か?
外国人可能との事なので、日本人も処方可能となります。
パスポートの提示、問診票の記入や学歴から年収などの細かい個人情報の記入などもあります。
遊び半分で行って誰でも処方してもらえる訳ではありません。
つまり国籍は関係ないけれど、適応がしっかりある方のみへの処方となります。
何処で処方できる?
タイの医療大麻は、指定の現代医療の病院またはクリニック、伝統医学クリニックでオイルを処方しています。
違いは、現代医療の病院やクリニックは大麻成分のみのオイルを処方でき、伝統医学は大麻のみの成分で処方はしておらず、タイハーブや生薬の中に大麻の成分も使用したものとなります。
伝統医学クリニックではオイルの他にハーブなどと大麻が入ったお湯に溶いて内服する漢方のような粉末も処方していただけました。
東洋医学を好み、生薬の力を信じている私は医療大麻はとてもいい医療における選択肢だと思っています。
まだまだ誤解の多い大麻ですが、癌やてんかん、何百もの疾患に適応があり効果があるという植物の可能性はとても素晴らしい未来あるものです。
ほとんどの方が重病じゃない限り処方されないとおもうかもしれませんが、慢性的な不眠や頭痛、腰痛、膝の痛み、PMSや生理痛などで痛み止めを頻回に内服する方は医療大麻(CBD含む)を選択肢として一つ加えてもいいのではないか?と思っています。
ただし、大麻がアレルギーのように合わない体質の方もいるので医師の診察が大前提となります。
痛みでも痺れや神経痛で痛み止めがなかなか効かない方には医療大麻は期待できると思います。
私は頸椎ヘルニアで、消炎鎮痛剤ではなかなか効かないようになり、痺れもあったためプレガバリン(リリカ)など処方されていましたが、全く効果はありませんでした。
整形外科で最終的にエチゾラム(デパス)などの抗不安薬を処方されたので、西洋医学での限界を感じました。
デパス依存の患者さんを沢山外来で見てきたので、処方されても内服したくないのが正直なところ。
タイで医療大麻クリニックが開設された当時は、400人の医療大麻を希望する主にがん患者などへ無料配布されました。
副作用を心配するようなものは無料で配布出来ませんよね。
副作用も少ないし、致死量はないし、治験繰り返して時間やコスト費やすならどかーんと配布して、データ取ろうって作戦だったのかもしれません。(勝手な憶測です)
癌やてんかんのみならず、不眠症や体の痛みPTSDなどでお悩みの方でも医師の問診や診断、適応が認められれば医療大麻の治療が受けられます。
私は医師から処方してもらえる向精神薬に、医療用麻薬のオピオイドに対しては怒りに近いくらいの気持ちが多く渦まいている人間です。
医師から処方という安心料から向精神薬やオピオイド漬けになり抜け出せなくなる人が本当に日本も多いです。
あんな人を狂わせてしまう薬より医療大麻があったらなと切に願う気持ちがあります。
話が脱線してしまいましたが、大麻のイベントに参加している伝統医学クリニックでは無料でオイルを処方するほどで、タイ政府の熱意を感じました。
大麻入りドリンクや大麻入り料理を日本人が食べても捕まらない?年齢制限は?
【取締の対象でないもの】
・大麻料理で使用する大麻はハイになるとされるTHCがほとんど含まれていないのでOK
・大麻ドリンクはCBDティーやカンナビスティーと言う商品名で販売されているはずですがこちらもOK
政府公認の大麻農家さんと大麻の契約をして使用する飲食店であれば逮捕される可能性は低いでしょう。
お店に証明書があるか確認してみるといいかもですね。
日本の大麻取締法では、所持や売買が違法で使用に関する取り締まりは今のところありません。
使用罪は今まさに検討されているので引き続き要チェック案件です。
日本で使用罪がないのは、古来から麻農家がある為とも言われています。
日本では、中毒症状で薬物使用が疑われる場合や、健康診断の項目として医療機関で薬物検査がある場合があります。
大麻を使用していた際には大麻の成分「THC」の反応が出る可能性が高いですが…
法的には反応が出ても所持や売買をしていなかったら捕まりませんよという事にはなっています。
その為に、日本人がタイで医療大麻を処方され使用したり、話題の大麻入り料理やドリンク(CBD含む)を飲食して帰国しても逮捕される可能性は今後は無いとは言い切れませんが今のところ可能性は低いでしょう。
もう一度言いますが、2021年の日本の現在は、大麻使用罪が検討されているので、使用罪が出来て、尿検査で反応が出た場合は逮捕される可能性が高くなります。
実際にタイの現在は、医療大麻は合法ですが、嗜好用としてはまだ認められていないので、使用罪があります。
タイで薬物検査の項目含む尿検査を会社や警察から求められTHCが検出された場合は法的にはアウトとなります。
会社から解雇や、警察であれば逮捕となるでしょう。
持病や個人の判断で医療大麻の適応があると思っても、インターネットからの購入や医療機関ではなく、すぐに購入できる店舗型のTHCオイルショップなどのオイル使用は逮捕の可能性が高くなるので避けるべきだと思います。
政府公認の医療機関へ受診、そして処方をおすすめします。
飲食は子供〜成人25歳までは禁止されているので、モールやカフェで気軽に飲んだり食べたりできますが、興味を持ちやすい中高生や大学生は注意が必要です。
厳しいIDチェックなども飲食店ではなさそうなので保護者の方も気をつけましょう。
妊娠中、授乳中の方も飲食は禁止されています。
エビデンス的に食用を禁止するまでもあるかな?と思うところがありますが、妊娠中や授乳中は心配がストレスとなり精神衛生上よくないと個人的に思うので、心配だったら何ごともやらないが一番です。
医師の処方なしですぐ買える噂のTHCオイルについて
YouTube発信などで話題になったTHCオイルは、パスポートの提示も必要がなく医師が不在で問診や診察もなくすぐ買えます。
警察に捕まったらこれを見せてと、医師の写真が載った販売証明のようなものを渡されます。
本当にそれが証明になるかは真相は闇の中…
タイの法律的には明らかに違法な販売方法ですが、実際店舗は取り締まりされることなく存在し続けているので、グレーなものではあるでしょう。
商品には大学の名前がありましたが果たして・・・

YouTubeで話題になった噂のTHCオイルはTHCが高濃度過ぎて、一滴で陶酔感が強くですぎて気分が悪くなったり、恐怖を感じパニックになってしまったりと副作用が相次いでいました。
観光でタイに来た日本人が無闇に使用して倒れたりしていたという話もあります。
そのお店?クリニック?薬局?が開店当初の第一世代に使用した人からはそんな話を聞きますが、2年近く時が経った今は果たしてどうなのか、真相はまたも闇の中…
医師不在、自己責任での購入はリスクが高いので注意した方が良いですね。
自ら使用しての調査は、副作用という名のバットトリップが怖すぎて私には絶対無理(笑)
大麻に致死量はありませんが、中味が本当に大麻かも不透明だし、危険かもしれないのでまずお手軽に手を出すのは完全なるど合法の大麻料理や、大麻ドリンクにしましょう。
タイのTHCの規制は限りなくゼロではないので、大麻ドリンクでもラベンダーやカモミールティーよりは遥かにリラックスを感じる事が出来るかも!?
それではまた〜